研磨のこと
仕上げとは、銅器が出来上がるまでに必ず経る工程。多様な仕上技法の内の一つ、バフ研磨について。鋳バリを削り落とし、湯道跡をならすことから始まり、表面を平滑にする程度の差によって様々な光沢や表情を表す。製品の仕上がりや色付けの種類により、それぞれにふさわしい表面の状態をつくりだす。
バフ研磨は、布の円盤に鉱物粒子や研磨剤を塗布または固着させたものを高速で回転させて、製品を研磨する。
>>ピカピカの始まり
光沢を作るには
少量多品種な美術鋳物の仕上げにとってバフ研磨は有効。様々な形状の製品を作業者の裁量や多種の道具によって仕上げていく。ザラザラの鋳肌を滑らかにしていくことで、金属の光沢が引き出される。
>>いい仕事は、いい道具から
研磨道具いろいろ
大きいものから小さいもの、針のような道具や布の繊維の先しか届かないような細かいところも研磨するために、多様な道具を使い分ける。
>>リサイクル可能だよ!
円盤の道具
布の円盤に金剛砂を固着させた「砂バフ」。あらゆる曲面を平滑にするには、布の弾力が極めて便利。使い込まれた道具には程よいこなれがあり、最高に心地よい。