問屋について
問屋とは、ものを作る人(職人)と小売店(最終的に使う人へ販売する)とを結ぶ架け橋のような存在です。
小売店が必要としている商品を調達して届けるのも、高岡の商品や技術を売り込むのも問屋の仕事です。それにより職人、小売店それぞれが本来の仕事(作る・売る)に専念できるような環境を整えます。
さらに高岡の問屋はその流通の一端を担うにとどまりません。自ら商品を企画し販売するメーカーとしての役割、またオーダーメイドの商品製作(お客様のご要望による商品)依頼を請け負い、商品完成までの工程を管理する役割も併せ持ちます。
高岡の銅器・漆器業界は分業体制により成り立ってきました。銅器の場合は【原型・鋳造・仕上げ・研磨・彫金・着色】、漆器の場合は【木地・彫刻・螺鈿・蒔絵・塗り】等々商品が完成するまでにはとても沢山の職人が携わります。それらを繋いで商品として完成させるのが問屋の役割です。つまり職人と職人をつなぐ役割であり、言い換えればワザとワザを繋ぐのが問屋の役割なのです。
>>職人さんも十人十色
受注・製造管理・納品
日頃から職人各々の得意とする技術や仕事量を把握し、商品の用途や目的、納期やコストを考慮しながらお客様のご要望に沿った発注先を選定するなど、都度適切な判断が求められる。
また各製造工程で商品の状態を管理し、最終的な検査ののち小売店や消費者のもとへ届けられる。いわゆる【最終商品チェック機能】なのだ。